こころの隙間を食べ物で埋めようとするデブ

精神的な負荷が大きくなって辛くなると、わたしは過食に走ってしまいます。ストレスの置換なのかな?こんなことしたって何も変わらないのに。むしろ、身体の調子も悪くなって、体重が増えて。どんどん自分を責めてしまう悪循環に陥るだけです。

ひとり暮らしを始めて、日々の生活のなかでしわ寄せがきて、いちばんおざなりになってしまうのは食事だと思いました。洗濯物や掃除は週末にまとめて片付けるのも手ですが、食事は毎日必ず行う、行わなければいけない?行為ですね。食べることは生きること。
お店に行けば 自分で手を加えなければ食べられないものや、買った瞬間に食べられるもの、沢山の種類の食べ物が溢れています。出来合いのものばかりで済ませていると、人生も適当な気持ちになってきてしまいませんか?簡単で美味しいけれど、何となく、食事以外も有り合わせで済ませてしまいそうになる。心的に不調なときは大抵考え過ぎている気がします。

心的に不調なときは自分を大切に思えないのか、わざわざ自分のために料理をするのが馬鹿馬鹿しくて・・・・・
体調が良いときは出来るんです。だから、体調の良いときに作り置きにして、冷凍して、チンするだけで食べられる状態にしてあります。自分の料理は好きだし、好みの味付けにできるから美味しい。自分のためにもなるべく自炊したいんです。
反対に体調の悪いときにはもう、駄目。何もしたくない。チンすらしたくない。お皿を出すのさえめんどくさくて・・・・・


ひとり暮らしを始めて、自分で食事を選べるようになって、自分の身体に合う食事の内容を把握するようになりました。

わたしには和食が合うみたいです。豪華なものでなくていい、身の丈に合った食事が出来れば充分に幸せなので、ごはんとお味噌汁とおひたしに、納豆か焼き魚かだし巻き卵か・・・・・毎食こんなふうに食事を出来たら、きっと心身共に健やかに生活出来ると思うんです。
反対に、体調の悪いときには和食が身体に合うなんてことは忘れて、普段食べないような簡単でどうでもいい食事ばかり選んでしまうようです。小麦製品や出来合いのお惣菜や即席麺やスナック菓子や洋菓子、炭水化物に油を沢山足したものばかりです。最悪だ。このようなものを普段食べ慣れていないせいか、胃もたれが酷くて。胃が全然休めていない感じがします。治さなきゃなぁ・・・・・この文章を書いている今もすこぶる体調が悪いのです。


読書や音楽鑑賞、映画鑑賞も食事に近いものだ、という感覚があります。素敵な文章を読んだときや音楽ライブに行ったとき、映画を見たあとなどは、こころが満たされてしまって食事が出来なくなるからです。

小説の話をすると、わたしは江國香織さんや森博嗣さんの小説・エッセイを読むことが多いです。大好きなんです。憧れも.........
無理矢理例えるなら、江國さんの文章は蜂蜜、チョコレート、ケーキ、可愛い名前の(けれど暴力的な)カクテル。森先生の文章は生野菜をソースに付けて食べるサラダ(バーニャカウダ?)や、クリームチーズを乗せたクラッカー、甘くないヨーグルト、煙草とコーヒー。
けれど、もちろん、ときどきとんでもないものも食べたくなるので、そういうときは平山夢明さん、米澤穂信さん、そして村上春樹の小説を読みます。

夢明さんの小説は肉肉しくて、(食べたことは無いのですが)分厚い牛肉のステーキ!血が滴るようなミディアムレア!そして目の前で絞ってくれるブラッド・オレンジジュース!飲んだことはないけれど、レッド・アイやラムコーク。ガツンと殴られたような攻撃的なお料理・・・・・
穂信さんの小説は、コース料理に出てくるお肉の印象です。鴨、ガチョウ、ワニ、白身魚、、、あまり詳しくはないのですが、目でも楽しむ美しいお料理。お酒なら葡萄酒。
村上春樹は好きではありません。どちらかというと嫌いで、出来れば関わりたくない人なのですが、怖いもの見たさでときどき読みます。味は変な味がして、もしくは無味。1Q84(この作品は大好き)は、ライ麦パンかオートミールでしょう。

好きな作家さんについて考えていたら、とても上等な食事をした心持ちになりました。きっと、こころが満たされていれば、心身共に健康になれる気がします。


春から社会人として新生活を始める予定なので、食生活を大切にしていこうかな〜なんて考えていたりします。今は学生だから出席日数を数えて登校したり、しなかったり、自由に生活をしていますが、春からはそうもいかないから。

お気に入りの食器をみつけて、旬の食べ物を知って、ひとつひとつの細やかな手間を愛して。食べることは生きることだから、食事を大切にすれば、きっと自分自身を大切にすることにも繋がるのだと思います。住み慣れた土地を離れて生活をするため不安ばかりが目に付きますが、心身共に健やかに、穏やかに生活するために。こころの隙間を安易で、簡単で、どうでもいい食べ物で埋めようとするデブを辞めて、自分のためにちょっと頑張ってみようかなと思います。